はじめに

こんにちは。ネットビジョン技術部の木村です。
天気もワールドカップも激熱な今日この頃、技術部ブログでも激熱な情報をお届けします。

先日開催された 人とくるまのテクノロジー展 2026 で展示した、MIPI D-PHY 2.5Gbps 対応キャプチャボード SVL-06-UVC と CIS 社製 A-PHY カメラ の組み合わせを、改めて社内で動かしてみました。
展示会場で実機をご覧いただいた方も、当日来場できなかった方も、デモの裏側を少し覗いていく感覚で読んでいただければと思います。

SVL-06-UVC とは

SVL-06-UVC は、MIPI CSI-2 (D-PHY) 入力を USB3.2 (UVC) に変換するキャプチャボードです。従来機 SVL-03-UVC からの一番大きな変化は、対応レートが 2.5 Gbps/Lane に引き上がったこと。FPGA を Artix-UltraScale+ に置き換えたことで D-PHY 受信の上限が伸び、USB 側も EZ-USB FX10 を採用したことで、入出力ともに 10 Gbps 級の帯域が扱えるようになりました。

UVC 準拠デバイスなので PC 側はドライバ不要です。Windows でも Linux でも、OpenCV や ROS 2 から普通の USB カメラとして扱えるため、評価ソフトの整備にかかる時間を最小化できます。インタフェースは SVL-03-UVC と同じ USB Type-C、ターゲット側コネクタもピンコンパチなので、既存環境からの置き換えもスムーズです。

動作構成

今回のデモ構成は以下の 3 段です。

CIS 社製 A-PHY カメラ → NV069-B → SVL-06-UVC → PC

ステージ役割
CIS 社製 A-PHY カメラ
A-PHY 出力の CMOS イメージセンサモジュール
NV069-BA-PHY → MIPI D-PHY 変換ボード
SVL-06-UVC
MIPI D-PHY → USB3.2-Gen2 (UVC) 変換

ターゲットセンサ仕様は 1920 x 1080 @ 120 FPS / RAW12

NV069-B 単体については別記事で紹介しています。A-PHY の仕組みや実装の話はそちらが詳しいので、合わせてご覧ください。

帯域の見立て

このデモがどのくらいデータを動かしているか、簡単に整理しておきます。

  • 入力ペイロード: 1920 × 1080 × 12 bit × 120 FPS = 約 2.99 Gbps
  • MIPI CSI-2 のヘッダ・ブランキングを含めると概ね 3.3〜3.5 Gbps
  • 4 レーンに均すと 約 0.9 Gbps/Lane、SVL-06-UVC の上限 2.5 Gbps/Lane に対しては十分に余裕あり

USB 側は YUV4:2:2 (16 bit) で出力するため、

  • 1920 × 1080 × 16 bit × 120 FPS = 約 3.98 Gbps
  • USB3.2 Gen2 (10 Gbps) の実効帯域に対しても無理なく収まる

実機映像

フレームレートが 120 FPS あるので、実機で動かすと表示は非常に滑らかです。被写体を動かしたときの残像感が明らかに減ることが確認できます。

最後に

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