車載用のカメラを選択するには、各種の情報を入手する必要があります。このカメラはドイツの高級車に搭載されている車載カメラです。海外のサイトから購入しました。最初に調べるのは、接続コネクタ、シリアライザーのメーカー名、次にICの型式、そしてレジスタの設定ファイルが必要になります。これでやっと画像を取り出せます。
このページはSerDes(シリアライザ、デシリアライザ)製品をはじめて使う方や、ご検討いただく方のためのページです。SerDes中でも近年とくに車載製品で使用されているTI社、Analog Devices社、Sony社製のSerDesを中心にご説明します。

車載カメラには、いくつかの方式があります。Sensor、ISP (Image Signal Processor)、Serializerのメーカーが異なっても、大体似たような方式で動作します。

  1. 電源投入後画像出力するタイプ
    センサーからの出力をISPでYUVフォーマットに変換して出力するタイプです。 NTSC方式からの移行時に多かったカメラです。
  2. レジスタ設定が必要なタイプ
    センサーからの出力をISPで処理して出力するタイプです。ピクセルフォーマットは、YUV、RAW、HDRなど各種フォーマットに対応しています。このカメラは、電源投入後にSensor、ISP、Serのレジスタ設定が必要になります。
  3. カメラで画処理しないタイプ
    センサーからの出力をそのまま出力するタイプです。ピクセルフォーマットはRAWフォーマットで、深度、出力フォーマットは選択できます。このカメラは、電源投入後にSensor、Serのレジスタ設定が必要になります。

SerDesとはあまり一般的ではないので、言葉の意味から説明します。 SerDes はサーデスと読み、SerとDesの2つの製品をまとめた総称です。
Serは、Serializer「並直列(パラシリ)変換回路」の略称で、Desは、Deserializer「直並列(シリパラ)変換回路」の略称です。

シリアル化の方式はメーカー独自の方式になります。単なるLVDS伝送とは異なります。

一般的にデバイス(基板)同士は多くの配線で接続されていますが、配線の本数が増えることで、コスト/設計面でデメリットが生じます。

この増えてしまった配線(バス幅)をまとめて(シリアル化)して、データを転送するためにSerDesは使用されます。

車載用SerDesは、Texas Instruments社 FPD-Linkシリーズ、Analog Devices社 GMSLシリーズ、 Sony社 GVIFシリーズ等のSerDesが一般的です。
その中でも、ADAS向け、ディスプレイ向けに分かれます。 弊社ではADAS向けを中心にサポートしております。

車載カメラには標準で数種類のコネクタが使用されます。代表的なコネクタは下記になります。各コネクタの共通規格は無く、ピンアサインも使用者によって異なりますので、十分な注意が必要です。

Fakraコネクタ
シングルエンド方式の伝送で、一般的に使用されるコネクタです。

SMAコネクタ
根強い顧客が使用しています。同軸ケーブルメーカーは多いです。

HSDコネクタ
差動方式の伝送で使用されるコネクタです。
キータイプが違うと互換性は無いので注意が必要です。

MXコネクタ
差動方式の伝送で使用されるコネクタです。少量の入手は困難です。
キータイプが違うと互換性は無いので注意が必要です。