RAWセンサーカメラの評価方法

最新事例【2025年02月】

2025年2月現在までの、最新開発事例をご紹介いたします。

最近の車載カメラはRAWセンサータイプが増えてきました。映像データ処理は、RAW現像の必要がないからです。
しかし、カメラの評価となるとカラー化してカメラの精度を見ておく必要があります。RAWデータの内8ビットとしてY成分としてグレー表示するのは簡単ですが、リアルタイムでのRAW現像となると難易度が一気に上がります。通常、RAW現像はISP(Image Signal Processor)で実行しますが、その前段階の簡易RAW現像も必要になってきています。

今回の提案は、一つのRAW出力カメラをアナログ的に分岐してリアルタイムに2つの評価方法で検証する手法です。

上記の構成では、Raspberry Pi CameraからのMIPI信号をUni-DuPボードを介してUni-SPボードで分岐し、一方はSVM-06B-BYR2へ、もう一方はさらにUni-DuPボードを介してSVM-06へ入力されます。
Raspberry Pi Cameraからの映像フォーマットはRAWであるため、通常のSVM-06では、基本的には白黒での確認となりますが、SVM-06B-BYR2では現像されてYUV出力となり、画処理されたカラー映像の確認ができます。この環境によって、同時に2つの映像をリアルタイムで比較することが可能です。
また、Uni-SPボードは純粋にMIPI信号を分岐できるため、各種アルゴリズムの同時動作が可能となります。弊社Optionボードとの組み合わせにより様々な応用が可能になります。

特徴

  • MIPI-Uni(Universal)ボードによるリアルタイムMIPI分岐
  • RAW現像FPGA-IPによるリアルタイムRAW現像
  • 異なるアルゴリズムの同時検証
  • リアルタイムモニター表示
  • オリジナル画像を確認しながらの画像処理装置(ECU等)への入力

RAW現像モニターボード:SVM-06B-BYR2 リアルタイムRAW現像機能搭載

SVM-06Bに5x5フィルターのデモザイク処理を実装しました。弊社NVCapのソフト処理に対し精度が上がり、RAWカメラでの現像映像がリアルタイムで確認できます。その他に黒レベル補正、RGBゲイン、カラーマトリクス、ガンマ補正機能をパイプライン処理で実施し、各機能についてレジスタ調整することで簡易ISPとして機能します。

また、指定画角内のRGB積算値を格納するブロックを用意し、積算値を用いてAEやAWB等のフィードバック処理に利用できます。

MIPI-Uni-Seriesボード:MIPIユニバーサル分岐ボード

MIPI-Uniボードは、MIPI信号を直接分岐するためのボードです。

  • スプリットボード:MIPI-Uni-SP(NV072-A)
    MIPI信号をアナログ的に2系統に分岐するためのボードです。
  • 中継ボード: MIPI-Uni-DuP(NV054-F)

NV054-Fは、MIPI CSI-2 の映像信号をFFCコネクタから入出力するための基板です。本基板とSVボードを接続することで、映像を取り込みながら MIPI CSI-2信号の分岐などに応用が可能です。汎用的な22pin FFCコネクタを搭載しているため、NVIDIA Jetson などの評価キットや Raspberry Pi Cameraと接続することも可能です。今回の構成では、基板間を接続する中継ボードとして使用しています。

納期と価格

  • RAW現像モニターボード:SVM-06B-BYR2
    価格:498,000円(消費税別)、納期:受注生産
    *今回紹介したRAW現像RAW-IPを搭載する為に大規模FPGAを搭載しています。
  • RAW現像モニターボード:SVM-06-BYR
    価格:398,000円(消費税別)、納期:受注後1か月
    *NVcap/SVM-06に組み込まれているRAW現像アプリとほぼ同機能です。
  • スプリットボード:MIPI-Uni-SP(NV072-A)
    価格:92,000円(消費税別)、納期:受注後1週間
  • 中継ボード:MIPI-Uni-DuP(NV054-F)
    価格:46,000円(消費税別)、納期:受注後1週間