少し肌寒くなってきましたが、皆さまいかがお過ごしですか?
        弊社では9月よりモニターボードSVM-03の後継機種SVP-01-Uがリリースになり、12月の国際画像機器展の準備も始まり、年末に向けさらに忙しくなってきました。
        
        さて今回はネットビジョンで一番人気のあるSerDesボード“GMI-96706ボード”を実際に動かしてみたいと思います。
        使用されたことがない方は参考にしていただけますと幸いです。
        
        【準備するもの】
        GMI-96706-FHボード、SVP-01-Uボード、ノートPC、モニター、GMSLカメラ、ACアダプタ(6V)、USBケーブル、DisplayPortケーブル、FAKRAケーブル
        
        ※今回使用するボードとカメラについて
        GMI-96706-FHボードは、FAKRAコネクタとHSDコネクタを搭載しているボードです。
        GMSLカメラは、R-Car ADAS platformで使用されている RDACM20 で、OV10635とMAX9271が搭載されています。
        
        【詳細情報】
        SVP-01-U ボード :
製品詳細ページ
        GMI-96706ボード:
ハードウェア仕様書(PDF)
        OV10635:
https://www.ovt.com/products/ov10635-n29y-pb/
        MAX9271:
https://www.maximintegrated.com/jp/products/interface/high-speed-signaling/MAX9271.html
        
        1. ボード、ケーブル類、カメラを接続します。
        ・基板と基板の間にスペーサーを入れて接続します。
        
        
        ・CN1のFAKRAコネクタにFAKRAケーブルを接続し、GMSLカメラを取り付けます。
        ・CN6にカメラ電源のACアダプタ(6V)を接続します。→スイッチはONにします。
        ・SVP-01-UボードとPCをUSBケーブルで繋ぎます。⇒ボードへ電源が入ります。
        
        
        
        
        2. ディップスイッチの設定をします。
        初めにUVCモードで映像を確認してみます。ディップスイッチを以下の番号に合わせます。
        SVP-01-Uボード → 8番(UVCモード)、GMI-96706ボード → 4番(I2C通信)
        
        
        
        3. SVボード用ソフトウェア「SVMCtl」でイメージセンサの仕様に合わせてボードの初期設定を行います。
        今回使用するイメージセンサ、OV10635の仕様は以下の通りです。
        6V供給が必要なため6V出力のACアダプタを使用します。
        10bit-YUVを出力してきますので、2bitシフトして取り込むようにします。
        画像サイズは1200×800です。
        
        まず、SVP-01-Uのソフトウウェアをダウンロードします。 
https://www.net-vision.co.jp/support/update.html
        
        

        Appl_x64 の中のSVMCtl を起動させ、右下のボタンから、SVM Settingを開きます。
        
        SVM Settingで、使用するイメージセンサに合わせ、設定を変更します。
        
        今回は、OV10635用に以下設定をします。
        -Bit shift :2bit
        -UVC Resolution :1200×800
        
        変更したら「Set」を押してください。
        
        
        
        
        
        SVMCtl — Setting File Writeでイメージセンサの設定ファイルを入力します。
        
        
        SVP-01-Uボードが、カメラ映像を受信するとLED4番が点滅します。
        
        
        
        3.1 カメラの設定ファイルについて
        設定ファイルは、イメージセンサとSerDesデバイスへのI2C経由のレジスタ設定情報を含むスクリプトファイルです。
        シンプルなフォーマットで、メモ帳で編集も可能なため、誰でも簡単にレジスタ設定の調整が可能です。
        弊社では、これまで動作実績のある設定ファイルを約300種保有しているため、お客様の使用デバイスでの出画を迅速にサポートできます。
        
        
        
4. UVCキャプチャソフト「NVCap」でカメラの映像を確認します。
        Appl_x64 の中のNVCapx64を起動させます。
        
        ・Devices - SVP-01-U ( 対象ボード)を選択します。
        ・Options - preview 
        
        可愛いコリラックマちゃんがPCに映りました。
        
        
        
        5. 次にディスプレイポートモードで確認してみます。
        ・PCとボードを繋いだままの状態で、SVP-01-UボードとモニターをDPケーブルで繋ぎます。
        ・SVP-01-Uボードのディップスイッチを5番ON 8番OFFにしてDPモードに変更します。
        ・設定を反映させるためにUSBケーブルを抜き差ししてボードを再起動します。
        ・SVMCtl — [Setting File Write]-イメージセンサの設定ファイルを入力します。
        
        モニターに再びコリラックマちゃんが映りました。
        
        
        このような感じで弊社のメインボードとSerDesボードを使用すると、イメージセンサの映像を誰でも簡単にPCに映し、作業することができます。
        DisplayPort -HDMI アクティブ変換ケーブルを使用して、HDMI モニタに接続することも可能です。
        
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