2021年11月の最新事例 から、SVM-06 側のMIPI分岐 + VC取り込み機能のβ版が完成しました。
最近のMIPI出力対応の車載カメラモジュールは複数の映像フレームをまとめて出力する仕様が増えてきております。
(複数の映像フレームとは、下図のようにYUVの映像データとRAWの映像データの同時出力、露光時間の異なる映像データを同時出力といった内容などを指しています。)
これらの映像フレームはVirtual Channel で分けて出力される事が多く、受信側が複数のVirtual Channelに対応していないと映像の取得が出来ません。
そこで弊社のSVM-06を使用した複数Virtual Channel取り込み、映像をPCに表示/録画するシステムを紹介いたします。
本システムは、MIPI信号の分岐(クローン出力) とVirtual Channel の指定取り込みにより実現しております。
SVM-06 は外部とのインタフェースに120pinのコネクタを採用しています。
標準機能で使用していない60pin部分に、SVM-06に入力されたMIPI信号を再度出力する機能を開発しました。
追加機能は左図の赤矢印経路になります。
SVM-06に実装されているCrossLink FPGA内部でMIPI 1入力 を 2出力にする事で実現しています。
SVM-06から出力するMIPI信号の Short / Long Packet 中のデータ自体はカメラ出力内容と変わりません。(Data Type, Virtual Channel , Word Count, ECC, CRCなど)
MIPI入力から出力までの遅延も1 Line程度になります。
SVM-06 は通常Virtual Channel 0 の映像を取り込んでいますが、設定を行う事によりVirtual Channel 0 以外の映像を取り込む事が可能です。
VCXにも対応しているため、 0 ~ 15 まで取り込み可能になります。
この機能は項目1のCrossLink FPGAの後段に位置しているArtix FPGA側で処理をしています。
MIPI分岐機能と Virtual Channel 指定取り込み機能を組み合わせる事で、SVM-06ボード1台で指定したVirtual Channel 1つを取り込み、かつシステム全体で複数のVirtual Channelを同時に取り込み可能になります。
下図はカメラから4つのVirtual Channel が出力されていた場合の図になります。
ホストPC上では4種類の映像を表示、保存が可能です。
録画時はSVM-06ボード1台で1つのAVIファイルが生成されるため、Virtual Channel ごとにAVIファイルが作成されます。
本機能についてご興味がありましたらお気軽に
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