弊社製キャプチャソフトウェア NVCap 及び SVImonCAN の遠隔制御を行うソフトウェアとして
NVCap Control Server を開発しました。
複数の PC を Ethernet ケーブルや Wi-Fi 経由で接続することで、最大 9 台の PC による信号キャプチャを 1 台の PC から一括制御することが可能になります。
従来から弊社が手掛ける映像 4CH + CAN 信号の同期マルチ録画システムにも対応していますので、異なる PC 間でも、映像及び CAN 信号は、フレームが同期された状態で保存することが可能です。
遠隔制御対象はPCのIPアドレス+アプリケーションのポート番号で指定します。そのため、ローカルエリア内での遠隔制御はもちろん、ポート開放を行うことで、インターネット経由の遠隔制御も可能になります。
プレビュー中や録画中は、ソフトウェアの画面内に、各PCがキャプチャしている画像が表示されます。初期設定では画像の更新頻度は200msとなっており、プレビューを目的としたものになります。
本システム例では、4chの映像信号と、2chのCAN信号を弊社マルチ録画システムへ入力し、映像信号を4本のUSB3.0ケーブルで4台のPCへ入力し、CAN信号を1本のUSB3.0ケーブルで1台のPCへと入力する構成になっています。映像キャプチャ用PCは遠隔制御のスレーブPCとして動作し、CAN信号キャプチャ用PCはマスタPCとして動作します。全てのPCは同一ローカルエリア内で、個別のIPアドレスを付与されています。
映像信号4chとCAN信号2chのキャプチャを行う5枚のキャプチャボードは、同期用のケーブルで接続されており、カメラモジュールのフレーム送信タイミングの同期、録画開始/終了タイミングの同期を実現しています。そのため、マスタPCからキャプチャの開始、終了の遠隔制御を行い、各PCに保存されるキャプチャデータのフレーム数は完全に一致し、CANデータにはデータ取得時の映像側のフレーム番号が付与されるため、どのフレームで受信したデータかを後から容易に確認することが可能です。カメラモジュールのフレーム出力タイミングを決定づける同期信号は、マルチ録画システム内で生成する内部同期と、システム外部から入力する外部同期に対応しています。