1080P-60fps表示のためのホストPCノウハウ【2015/01/08】
あけましておめでとうございます、本年も当ブログをよろしくお願いいたします。
前回の記事で1080P、60fps、RAW10bitの画像をRAW現像IPを通して、フルレート表示することに成功しましたという内容を投稿させていただきました。今回は、フルレート表示するためのノウハウを記事にさせていただきます。

構成は前回と同様で左図のとおりです。1080P、60fps、RAW10bit、FullHD画像をMIPI出力するイメージセンサーを弊社SVI-MIPIボードと接続し、SVI-MIPIボード内FPGAでMIPIシリアルから32bit幅パラレルに変換し、SVI-06ボードに入力させて、SVI-06ボード内FPGAのFPGAプラグイン機能でRAW現像を行い、FX3でホストPCへ転送し表示します。

フルレート表示するためには、やはりPC性能が大変重要です。弊社で最高速のPCのスペックを以下に列挙します。

CPU:Intel Core i7 4770 3.4GHz
メモリー:32GB
GPU:NVIDIA GeForceGTX650
OS:Windows7 64bit
PCタイプ:デスクトップ
メーカー:マウスコンピューターさん
USB3.0チップ:Intel

GPUについては現在もっと高スペックなものもありますが、一応上記スペックでフルレート表示できました。
CPUがクワッドコアで高周波数なものが一番です。
他にグラフィックチップを別に搭載している方がCPUの負荷を減らし、表示を高速にできます。
後、モニターも高周波数なものがおすすめです。ゲーム用のモニターなどは120Hzに対応していますので追従が素晴らしいです。

ノートPCの場合は、ゲーム用ノートPCがおすすめです。
ノートPCゆえCPUが低電圧版でバッテリー長持ちとかありますが、高フレームレート表示のためには通常版でないとスペックがでません。Core i7でも低電圧版ですとスペックは出ないのを確認済みです。CPUが高性能、GPUが外付けを選んでください。

フルレート保存するためには、高速なSSDが必要です。
最近はM.2インターフェースに対応したSSDが販売されていますので、これに対応したSSDであれば最大転送速度が500MB/secを超えますので、かなり余裕があります。
USB3.0は高速なので、ホストPC環境も高速、高性能を必要になってきます。

ということで今回はここまで。次回は2ch構成による2ch表示を記事にしようかと思っていますのでご期待を。

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