最新事例/SVシリーズ
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☆最新事例/2021年5月更新
2021年5月現在までの最新の開発事例などをご紹介いたします。

現状のSVシリーズの機能アップを中心に、開発しております。SVM-06ですと、フレーム間引きの自動化などです。お客様にアンケートを取りながら開発しておりますのでご協力いただけると幸いです。


☆お役立ち情報
SVOシリーズの読み込み画像作成

   SVOシリーズでは、拡張子 .frmt, .frm, .avi,ファイルに対応しております。FRMフォーマットは、弊社の独自フォーマットです。AVIファイル*1は非圧縮ファイルで、FourCC*2が、"YUY2","UYVY", "DIB*3 "いずれかである必要があります。
   最近、市販の画像アプリソフトやドライブレコーダーで録画した画像を、SVOシリーズで使用したいというご要望が、多く寄せられております。
   そこでSVOシリーズで読み込み可能な画像を作る方法を2つご紹介します。
RAWデータには対応できませんが、YUV、RGBでは使用できます。
   SVOシリーズでの入力ファイル作成にご使用いただければ幸いです。

【SVO-03の「HDMI 入力、USB 出力モード」を使った方法】

   SVO-03には標準でHDMIからの画像入力をUSB3.0のUVC経由でパソコンに録画する機能を有しております。
   パソコンまたはビデオプレーヤーから任意の画像をHDMIケーブルでSVO-03につなぎ画像を流します。USB3.0ケーブルでつながったパソコン上で弊社キャプチャアプリのNVCapを立ち上げ、その画像を録画します。録画された画像はfrmまたはAVI形式になっていますので、その画像をSVOgeneratorで読み込むことで実現可能となります。

但し、扱える解像度とフレームレートは1920x1080(FullHD)と1280x720(HD)の30or60fpsに限定されます。
(クリッピング機能により任意の位置から切り出すことは可能)
【オープンソースのFFmpegを使った変換方法】
   ドライブレコーダー等のMPEG-4形式の画像を、SVO用のファイルとして使用する場合は、オープンソースのFFmpegをつかって変換する方法があります。
https://ffmpeg.org/

コマンドラインで操作するツールですので、慣れは必要ですが、FFmpegを使用すれば、簡単にSVOシリーズで読み込める形式に変換できます。その際、ピクセルフォーマット、画サイズ、フレームレートなどを変更できますので、DSP、ISP、ECU開発で必要なフォーマットをテストする為の画像生成ツールとして使用できます。

コマンドライン例は下記になります。

【例1:input.mp4のファイルをoutput.aviに変換】
ffmpeg.exe -i input.mp4 -vcodec rawvideo -pix_fmt uyvy422 output.avi

-i 入力ファイル名
-vcodec コーデック指定 (ここでrawvideoを指定)
-pix_fmt ピクセルフォーマット指定 (ここでuyvy422を指定)

[応用例1:60fpsの画像ファイルの30秒目から60秒間トリミングし音声なしで30fpsに変換]
ffmpeg.exe -r 60 -ss 30 -i input.mp4 -ss 0 -t 60 -an -vcodec rawvideo
-pix_fmt uyvy422 -r 30 output.avi

-r フレームレート 例60fps、30fps
-ss 開始time    例30秒
-t 切り出し時間 例60秒
-an 音声なし

[応用例2:上記設定に1280x800で切り出しを追加]
ffmpeg.exe -r 60 -ss 30 -i input.mp4 -ss 0 -t 60 -an -vcodec rawvideo
-pix_fmt uyvy422 -r 30 -vf crop=1280:800:320:0 output.avi

切り出し
-vf crop=幅:高さ:開始左:開始上
例:1280:720:320:180 (1920x1080の画像の真ん中を1280x720で切り出し)
以下のコマンドでリサイズすることも可能
-s 1280x720

GUIベースのソフトウェアも多数ありますが、当社では評価しておりません。ご要望が多ければ、弊社でも開発いたします。
【今後の予定】
現状ではHDMI-4K対応の市販ICが市場に出ておりません。HDMI-4K対応ICの市販が開始され次第、SVOシリーズの4K画像対応は開発する予定です。
【用語説明】
*1 AVIファイルは非圧縮AVIをサポートし、以下のカラースペースのみ対応可能です。
-----------------------------------------------------------
|FOURCC |色空間 |色の並び
-----------------------------------------------------------
|"UYVY" |YUV422 |'U0','Y0','V0','Y1'
|"YUY2" |YUV422 |'Y0','U0','Y1','V0'
|"DIB "  |RGB24   |'B','G','R'
-----------------------------------------------------------
*2 FourCC(Four-Character Code)
*3 DIB(Device Independent Bitmap)を示す FourCC の "DIB " です。


☆開発中の機能と商品
MIPIジェネレータ   SVO-06:開発中[2021年5月末β版完成予定]

   SVO-03-MIPIの後継機SVO-06は、現在SVM-06を使用して開発中です。
完成すると、MIPI-1.5Gbps/レーンの対応が可能となります。
現状は、PCからUSB3.0経由で映像を取り込み、MIPI-IFからMIPI信号を出力する機能のみの開発となります。
   SVO-06のUSB入力対応版は、β版として5月末完成予定です。
   HDMI側については、現在の所4K対応の、HDMI-ICの選択ができておりません。そのため、最終版のSVO-06は、HDMI-IC の選択待ちになります。
価格はSVO-03-MIPIと同様の198,000円を予定しております。


可逆圧縮JPEG-LS/FPGA-IP:開発中[2021年6月末完成予定]
   車載で自動運転等に使用される画像は、精度を上げるためほとんど非圧縮プログレッシブ画像が使用されています。
   最近の研究開発では、4K画像が使用されることが多くなってきました。4Kとは、横4,000×縦2,000前後の画面解像度に対応した映像に対する総称です。映画、カメラに使用されるDCI 4096×2160(画素数8,847,360)と、テレビ放送、ディスプレイで使用される4K UHDTV 3840×2160(画素数8,294,400)があります。
   4K-30fps&60fpsの画像は処理するのも大変ですし、画像を保存しておくのも大変な作業になります。
   そこで弊社では、可逆圧縮JPEG-LSのFPGA-IPを開発しております。現バージョンは、MIPIモニターボードSVM-06用に1080P(1920x1080)まで可逆圧縮できるIPです。次に伸長IPを開発いたします。
   JPEG-LSは可逆圧縮ですので、非圧縮プログレッシブ画像からの移行も容易だと考えております。
   今回のFPGA-IPは、独自開発となります。評価依頼は、弊社営業までご連絡ください。


【開発済】
・2021年2月末 JPEG-LS圧縮FPGA-IP

【今後の開発予定】
・2021年5月末:JPEG-LS評価用アプリソフト開発
   *圧縮、伸長アルゴリズム確認用
・2021年6月末:JPEG-LS伸長FPGA-IP開発


注意事項:記載された商品名、社名は各社の商標です。本資料は仕様変更の為予告なく変更する場合があります。