車載カメラ機器開発でのSVシリーズ用途

 弊社SVシリーズは、車載カメラ開発用に、様々なステージでご利用いただいております。以前は、ドライブレコーダー、バックモニターなどの用途でアナログVGAクラスのサイズで数個のカメラでした。昨今は、車速制御、停止、サイドミラーリプレイスメントなどに使用されています。これにより、カメラのサイズも大きくなり、搭載個数も増えてきています。
  今回は、SVシリーズの使用方法について、カメラモジュール&センサーテスト、テスト画像録画、アーキテクチャ開発と画像再生確認、電子制御ユニット検証、ECU完成前のアーキテクチャ検証、出荷検査の6つのステージでの、使用用法について紹介させていただきます。

1、カメラモジュール&センサーテスト/SVI-06

 車に搭載する、カメラの基本動作確認です。新規カメラだけではなく、新旧カメラ、複数社のカメラ比較などに使用します。 比較アプリケーションイメージ

  • カメラモジュールタイプ
    • 出力形式:YUV4:2:2-8bit
    • 既存画素数:VGA(640×480)
      • 30fpsプログレッシブ
    • 新規画素数:SXGA(1280×960)
      • 960or1024-30fpsプログレッシブ
  • 出力タイミング
    • PCLK、HSYNC、VSYNC出力
    • ビデオ出力
    • 2チャンネル
    • BT656出力
  • テスト項目
    • レンズ検査(歪曲、歪み等)
    • ブランキングと画像の比率、フレーム内の画像位置
    • 色検査(色分布、色精度等)
    • フレーム精度(ライン抜け、画素抜け等)/連続画像
    • 画質(画素抜け、揺れ、キズ等)/静止画
    • 新旧カメラモジュールの同一画面上での比較
    • 競合カメラモジュールの同一画面上での比較
    • カメラコントロールI2Cの精度とスピード

2、テスト画像録画

 テスト画像の録画方法です。一度録画すれば、同じ画像を何度でも使用して検証できます。機材もノートPCで高速録画できますので、コンパクトで安価な録画環境が構築可能です。
車載カメラの用途
  • 目的:車載でのテスト画像録画
  • 使用機材
    • カメラ
    • カメラ延長ケーブル
      • シリアル延長又はLVDSパラレル延長
    • SVI-06接続基板
    • シリアルパラレル変換ボード又はLVDS変換ボード
    • イメージ・レコーダー:SVI-06カメラ台数分
    • ノートパソコンカメラ台数分
  • 録画時間:ハードディスク又はSSDの容量まで録画
    • ファイルフォーマットは、frm形式
      • 1-frmファイルは2GB単位で構成され、frmtファイルで再生順を管理
    • AVI2FRMの双方向ファイル変換ツール無償提供
  • 特徴 PC取込みイメージ
    • 軽装備で数時間の録画
    • フレーム抜け無しで録画
      • USB3.0による高速転送
    • タイムスタンプ付加も可能
  • モニターボードSVM-03使用の場合
    • 上記と同様の構成で、HDDレコーダーに録画

3、アーキテクチャ開発と画像再生確認

 2のステージで録画した画像を、PCで使用して画像処理のアーキテクチャ確認をします。また、その画像を実機で使用できるかの再生確認までできます。
  • 目的:車載テストで録画した画像の再生と確認
    • アーキテクチャ開発:ソフトウェア(パソコン内での開発)
    • リアルタイムデバッグ環境:ハードウェアによるリアルタイム画再生
  • 実機デバッグ使用機材 画像信号イメージ
    • ノートパソコン
    • イメージ・ジェネレーター:SVO-03
      • HDD or SSD保存の画像を実再生するカメラエミュレーター
      • H&Vブランキングエリアを自由に設定
      • カメラ周波数、フレームレート可変
      • SAV、EAVデータ、ブランキング値を自由に可変
    • イメージ・レコーダー:SVI-06
      • SVO-03からの画像データ確認
  • 特徴(リアルタイムデバッグ環境) 画像の再生と確認
    • 実時間再生
      • SVO-03を使用した
        カメラエミュレーション
    • 実時間録画
      • SVI-06を使用した実時間録画
      • 画像ばかりではなく、SVO-03で設定した機能確認(ブランキング、フレームレート等)
    • 外部入出力テスト
      • SVO-03とSVI-06のIOを使用した入出力設定テスト
    • デバッグ環境の事前確認

4、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)検証

 3のステージで開発した環境で、実機デバッグを実施します。安定した環境でデバッグできますので、数百フレームに1フレームだけ起きるようなバグも発見できます。
  • 目的:ECU開発とデバッグ
  • 開発室内で、実画像を再現してのECU機能開発
    • DSPの性能確認:フレームへの追従性、周波数特性等の機能確認
    • 外部入力信号のエミュレーション、ECUからの出力信号の整合性確認
  • 使用機材
    • ECU、パソコン2台、SVO-03、SVI-06、その他ケーブル類
  • 特徴(実機デバッグ)
    • 実時間再生と画像の確認
    • 同画像を繰り返し再生可能:全フレーム&部分フレーム再生
      • デバッグ効率の向上、特徴的なフレームの繰り返し再生
    • カメラモジュール完成前に、画像再現可能
    • 異常検証:カメラモジュールスペック外の検証が可能
    • 低周波数、高周波数、画像エリアのズレ等の動作が可能

電子ユニット制御検証イメージ

5、ECU完成前のアーキテクチャ検証:FPGA動的再配置

 最新のECUは、処理の増大とリアルタイム性の必要から、DSPからFPGA搭載型に移行してきています。現状のDSP搭載ECUからFPGAに移行する前に、SVI-08を使用したFPGAの機能確認が可能となります。
ECUアーキテクチャ検証イメージ
  • 使用機材
    • パソコン2台、SVO-03、SVI-0、その他ケーブル類
  • 特徴
    • SVI-08搭載FPGAにより、ECU回路をエミュレーション
    • FPGAエミュレーションボード等の新規投資が不要
    • FPGA-IP搭載例(3D距離測定アルゴリズム)
      • グレースケール化、ステレオ並行化、各種前処理フィルター、対応点検索、視差画像生成、再投影、キャリブレーションマップデータ

6、出荷検査:ECUテスト環境

 ECU開発環境で使用した環境をそのまま出荷検査でも使用できます。これにより、出荷検査用開発期間の大幅削減とコスト削減が可能となります。
ECUテスト環境イメージ
  • 目的:ECU出荷検査
    • ECUの開発環境をそのまま出荷検査に移行
  • 使用機材
    • パソコン 2台、SVO-03 カメラ台数分、SVI-06 出力コネクタ分、その他ケーブル類
  • 特徴
    • パソコン間の同期ばかりではなく、ボード間の同期も可能
    • 1台のパソコンで複数台のカメラエミュレーションが可能
    • 1台のパソコンで複数台のデータ受信可能
    • テストデータ量が少なければ、2台ではなく1台のパソコンで制御可能

SVシリーズ製品一覧と価格

2CH-NV010-A販売価格
  • OV5642 2個 ¥29,000 設定ファイル付
  • 接続基板  ¥45,000 回路図付
  • SVI-06-2CH ¥198,000 2CHモニターソフト付
  • 合計¥272,000(消費税別)

  • 2CH-オプション販売価格
  • 2CHモニターソフトSDK ¥298,000 VisualC++ソースコード
  • 2CH-FPGA-IP ¥298,000 Verilogソースコード
  • FPGAプラグイン環境 ¥98,000
  • SVI-08-2CH ¥298,000 XC6SLX150搭載タイプ

  • 1CH-NV010-A販売価格
  • OV5642 ¥16,000 設定ファイル付
  • 接続基板 ¥39,000 回路図付
  • SVI-06 ¥168,000標準アプリソフト付
  • 合計 ¥223,000(消費税別)

  • 参考資料:URL:http://net-vision-dvlp.sblo.jp/


    FX3小型ボード受託


    品名、社名は各社の商標です。本資料は仕様変更の為予告なく変更する場合があります

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